FujiiHの部屋

アクセスカウンタ

zoom RSS 坂の上の雲 (12)

<<   作成日時 : 2011/12/18 21:44   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

二百三高地が終わり、今回は奉天会戦。
まずは、奉天会戦の前に黒溝台会戦という小さな会戦です。
旅順を離れた第三軍が日本軍の主力に合流する前に、ロシア軍が日本軍を少しでも叩いておこうという意図の元に行われたものです。
ドラマでは永沼挺身隊が偵察に出て、ロシア騎兵の攻勢を見つけます。
しかし、満州軍総司令部はその報告を受けても、無視します。この根拠が寒さだとは。松川参謀の意見はもっともなのですが、ロシア軍の防寒能力をそれこそまったく無視してますね。
攻勢は日本軍最左翼にいる秋山支隊への攻撃となります。
史実では、中国の村々の囲いと塹壕、そして機関銃で防御を固めていました。
もちろん兵力ではかなうわけなく、日本第8師団の援軍でぎりぎり守れました。
このとき、ほとんど初めて攻勢に出たロシア軍は、旅順で苦労した日本軍と同じ防御陣地への攻勢の大変さ
を体感したのです。
ドラマでは、敵が勝手に引き上げっていきましたが、元々ロシア軍司令官のクロパトキンは第三軍到着前に攻撃しておくだけで、総攻撃をかける気はなかったそうです。
防御陣地に思った以上に手こずったロシア軍は傷が大きくなる前に撤退したのです。
なお、補給線遮断のために橋の爆破に出た永沼挺身隊はたいした戦果はなかったそうです。

次が奉天会戦でした。
ドラマでは展開が大ざっぱでよくわからなかったのですが、攻める日本軍に守るロシア軍という感じで描かれていました。
しかし、実際には両軍が攻勢をかけていました。
ロシア軍28万に日本軍20万が奉天の周囲に配置されていました。
奉天会戦は日本軍最右翼の鴨緑江軍の攻勢から始まりました。1905年2月22日のことです。
一方ロシア軍は2月24日に攻勢に出る予定でしたが日本軍に先手を取られたので、攻勢を中止しました。
2月27日には、日本軍第一軍、第二軍、第四軍が攻勢に出て、その間に最左翼から回り込むべく第三軍が移動を開始します。
このとき、旅順だけではなくここでも28センチ砲を使用しています。
しかし、移動中の第三軍を除いて日本軍はロシア軍の陣地に進めなくなってしまいます。
当時の火砲では、旅順同様に、突破するには威力不足でした。
しかも地面が凍ってコンクリート代わりになって溜弾の威力を減少させていました。

3月1日になって第三軍迫るの報をようやくクロパトキンは受け取ります。
そこで一部の兵を引き抜いて第三軍対応に向かわせます。
3月3日になると、第三軍はロシア軍の対応部隊に遭遇し、進めなくなってきます。
ロシア軍は第三軍に対して、攻勢に出てきたのです。
この頃、日本第四軍は被害甚大で現在の位置を維持するので精一杯になっていました。
そして、ドラマでは思うように進めない第三軍に対してキレた松川参謀が「第三軍に期待しない!」って暴言を吐きました。
これが史実かどうかは知りませんが、実際には期待していないどころか思いきり期待していました。
児玉源太郎と松川参謀はこの時点では、当時の戦略にはない包囲殲滅を考えていたそうです。
ところがどの軍司令部も理解していない包囲殲滅をいきなり現場の第三軍が突然理解せい!と言っても理解できるはずもなく、他の軍を助けるために敵を引きつける役目しか第三軍は考えていませんでした。
なぜなら当初の作戦がそうだったからです。
前進しろと満州軍司令部から命令された乃木は激怒して前線へ行こうとして部下に止められたそうです。
ドラマのシーンはそれを表しているのでしょうか?
ロシア軍も攻勢に出れば大きな被害を出していました。
陣地を攻めれば大きな被害がでるのは日露両軍同じなのです。

3月6日クロパトキンは第三軍対応に向かわせた部隊からは攻勢に失敗したという報告を、また他の方面の軍からは援軍要請を受けていました。
日本軍は第三軍だけではなく、右翼の第一軍もなんとか進軍し、奉天北への口が徐々に閉じようとしていました。
ドラマでは北に向かった秋山部隊に惑わされて後退したのだという理由を説明していましたが、クロパトキンは戦線を短く整理しようとして北方への後退を決意したようです。
そうなると後退のライン上に近くにいた第三軍が、ロシア軍の猛攻に晒されることになってしまったのです。
総司令部からは相変わらず前進しろと命令が来ていましたが、もう無理って状態になっていたのです。
3月9日ロシア軍は撤退を開始しました。
もはや第三軍がそれを阻止する力は残っていなかったのです。
3月10日に日本満州軍総司令部は勝利宣言をしますが、追撃する力は日本軍にはなく、ここに奉天会戦は終わりました。

陸軍の次は海軍です。
バルチック艦隊が延々と回航している間のことはドラマではすっかり端折られていましたが、日英同盟の効果もあって、疲弊していました。
というのは、建前上中立のイギリスですが、バルチック艦隊がイギリス領およびイギリス植民地の港に寄港しようとすると拒否したのです。
それで、船員は休暇を取ることもできず、補給もできずで、さんざんだったのです。
寄港できないというのはもうひとつ大きな面があります。
船にへばりつく貝やフジツボなどを落とすことができず、船速が落ちるのです。
それもあって、バルチック艦隊の出現が遅れたのです。
速度が遅くなると言うことは、また最短路を取るしかなく、バルチック艦隊が事実上対馬ルートしか選択の余地がありませんでした。
もちろん連合艦隊には知りようがありませんが。

バルチック艦隊を発見した連合艦隊は出撃します。
このあたりはドラマ通りでよいと思います。
そして、会敵した連合艦隊はバルチック艦隊の前方に現れます。
接近した連合艦隊は当時の常識ではあり得ない丁字戦法を採用し、敵前で会頭を始めるのです。
なぜ丁字戦法を採用したのかは来週放送されるのかもしれませんのでおいておきます。

そして、次回日本海海戦&最終回です。
あぁ、ついに次回で最終回です。
つ、つらい。

今回ドラマで出てきた黒溝台会戦については次の雑誌が詳しいですので参考にしてください。



歴史群像 2011年 12月号 [雑誌]
学研マーケティング
2011-11-05

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 歴史群像 2011年 12月号 [雑誌] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
坂の上の雲 第12回「敵艦見ゆ」
3年の集大成となる日本海海戦に向けて、いよいよラストランを迎える坂の上の雲ですが、その中で今回は陸軍にとっての最大の見せ場がやってきます。それが奉天会戦でした。戦線が100キロに及ぶということでそのスケールの大きさをどのように表現するのだろうと思っていたのですが、さすがにそれを表現するのは難しかったようです。どうしても戦線が長くなるにつれて、単位面積当たりの人間の数は少なくなってしまうので、迫力という観点ではみせるのが難しかったのでしょう。 そんな中でも、第3軍を指揮していた乃木が本隊に合流し、... ...続きを見る
あしたまにあーな
2011/12/19 23:31

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
坂の上の雲 (12) FujiiHの部屋/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる