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zoom RSS ザ・パシフィック (9)

<<   作成日時 : 2010/09/13 00:48   >>

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なんだか沖縄地上戦を象徴するシーンの連続でした。
民間人が混じった戦闘だけではなく、民間人の犠牲、ゲリラ的に戦う日本軍とそれを圧倒的な自動火器で撃退するアメリカ軍。
これまでのペリリューや硫黄島の戦いとは異なるのは、この民間人の存在でした。
この二つの戦いでは準備時間が比較的あったことで民間人を戦闘が予想される地域や島から避難させることができましたが、この時期、沖縄の人口を日本本土に避難させるだけの輸送力はとうに日本から失われており、また沖縄の人たちもひめゆり隊を始め軍の後方支援を行っていたことは知られているとおりです。
しかし、日本軍は沖縄の人たちを信頼することができず、沖縄に諜報網を構築していたと言われています。
実際の戦闘が始まれば、さらに疑心暗鬼が増幅し、民間人を巻き込むような各地の悲劇が生まれたのでしょう。
加えて、アメリカ軍が来たらみんな殺されるという話が信じられていたことと、生き延びるのは恥という価値観が合わさったという指摘もあります。
20万人近い戦闘死傷者の内、9万4000人は沖縄県民と言われています。

さて、ドラマのオープニングの地図から察すると、ドラマの始まりでは沖縄にアメリカ海兵隊が上陸してからすでに2ヶ月近くたっていることになります。
ドラマの中でも言ってましたが、沖縄本土にアメリカ軍が上陸したのは1945年4月1日です(那覇から西にある慶良間諸島には3月26日に上陸)。
ユージーンたちが属する第5海兵連隊はドラマシリーズ最初から戦う第1海兵師団に属しており、嘉手納から上陸しました。
その後、進撃を続け、勝連半島を攻略後、那覇、首里、与那原を結ぶ戦線の中央部を担っていました。
そして、第1海兵師団は首里の北西部から南へ向かって進んでいきます。
沖縄を守る日本軍第三二軍は適時反撃をしながら後退を続けていました。
沖縄中央部から北部へは4月中旬までにアメリカ軍に占領され、日本軍はゲリラ戦で抵抗を続けるしかない状況になっていました。
南部には日本軍の主力が残っていましたが、日本軍に攻勢に出る余力はなく、5月の頭には持久戦を行う決断を行いました。
そして、5月下旬には手狭な首里付近を捨て、6月4日ごろ島尻南部で配置につきました。
この日本軍の後退は、南部へ逃げる一般市民を巻き込むことになりました。
これがドラマの始まりの状況です。

こうして、日本軍と沖縄県民が混じり合った地域へアメリカ海兵隊は攻撃していった結果、ドラマで描かれたことが起きていったのでしょう。
ドラマでは、生きたブービートラップとなった女性がいましたが、これが軍の命令なのかはドラマでは定かではありませんし、命令を出した兵士がいたかもしれませんし、強姦された上で殺されると信じた女性が自発的に行ったのかもしれません。
そこのあたりは私にはわかりませんが、攻守が逆になったときアメリカ人なら同じ事はしないと言い切れないところに戦争の残酷さはあるように思います。

ドラマは結局、進撃する姿と兵士の苦悩を切り取っただけで終わりました。
古参兵は生き残り、新兵は死んでいきました。
実際、新兵の死傷者は高いそうです。
古参兵は慎重ですが、新兵はその慎重さを身につけたものだけが生き残っていったと言えるでしょう。
しかし、その慎重さを身につけることができるかどうかは運次第ということなのでしょう。

ドラマでは出て来ませんでしたが、6月23日に日本軍第三二軍司令官の牛島中将は自決し、これでもって日本軍の組織的な抵抗は終わりました。
しかし、終戦後も抵抗を続ける日本軍は存在したそうです。

さて、戦闘の方ですが、ペリリュー後編あたりからすでにそういうシーンが増えていましたが、太平洋戦争のアメリカ軍を特徴付ける戦車と歩兵が共同戦闘が目立ちました、
島々の戦いである太平洋戦争でヨーロッパ戦線のような機動戦が起きようはずがありません。
しかし、歩兵だけ、戦車だけはヨーロッパ戦線以上に危険な行為でもありました。
装甲の厚さだけを見ればM4シャーマンは太平洋戦争最強の戦車になります(ヨーロッパではライターと呼ばれていましたが)。
しかし、巧妙に隠されたトーチカや遮蔽物から速射砲で場所を上手く狙って狙撃されるとやはり損害が発生しました。
ましてや、水陸両用のアムタンクなんてどうしようもありません。
一方、太平洋だろうがヨーロッパであろうが歩兵も身を隠す場所が欲しいわけです。
その結果、戦車と歩兵で戦闘チームを組みました。
それがドラマの中で出て来た戦車と歩兵が一緒に進撃するシーンになります。
とはいえ、梅雨時期の沖縄の泥濘地帯はヨーロッパの雪解け時期と負けず劣らず戦車泣かせではなかったかと今回のドラマを見て思いました。

もう一つ、一緒に見ていた嫁が日本兵の弾がアメリカ兵になぜ当たらないの?と聞いてきました。
アメリカ軍の兵士はライフルはセミオートのM1ガーランド、またはM1カービン、機関銃はM1トンプソンかM1918BARや重機関銃、つまり引き金を引けばすぐに弾丸が飛び出す武器を装備している一方、日本兵は発射するために装弾するのにいちいちボルトを後退させるボルトアクション式のライフルがほとんどです。または群島を持って斬り込みによる白兵戦です。
そのため、開けた場所での近接戦闘においてはアメリカ軍の兵士に弾があたるような描写は少ないのです。
しかし、狙撃を行わせれば、あるいは巧妙に隠されたトーチカや壕から攻撃をすればアメリカ軍に被害を与えることができたのです。
ま、その割には近接戦闘で日本軍が被害を与えるシーンは少ないような気もしますがね。
なお、前も言いましたが、砲撃を受けるシーンですが、果たしてすべて日本軍の砲撃なのでしょうか?
誤爆と言っているシーンは今回出て来たシーンくらいですが、ドラマの中では言ってないだけでもっとあるような気がしますね。

ドラマの途中、新兵の一人が、兄がバンカーヒルで戦死したようなことを言っていましたが、バンカーヒルは沖縄戦で特攻を受けたエセックス級の空母で、特攻を受けた直後の燃えさかる炎の有名な写真が残っており、私も見たことがあります。
ドラマでも言っていたとおり二機の特攻機により、バンカーヒルの乗員の内、660名にもなる死傷者を出したのです。
なお、この特攻機の内、1機のパイロットが身につけていたものをバンカーヒルの乗員が密かに持って帰り、この乗員の死後2001年になってからこのパイロットの氏名がわかったそうです。
これが日本語でも出版されていますが、本になっています。
そんな事情もあって、ドラマでも出て来たのでしょうか?

ドラマの最後で、原爆の投下を兵士が言ってました、
つまり、もう1945年8月。もうすぐ終戦です。
ということで次回、最終回、終戦です。

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