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zoom RSS ザ・パシフィック (1)

<<   作成日時 : 2010/07/19 00:47   >>

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今日から、WOWOWで太平洋戦争を舞台にしたアメリカのドラマ「ザ・パシフィック」が始まりました。
もちろんアメリカのドラマだからアメリカ海兵隊が主役というのも当然です。
ま、日本人としては複雑な気持ちもなきにしもあらずですが、見ているとそういう気持ちも吹き飛びました。
それにしても、良い点だけでなく悪い点も描いているのに、海兵隊もよく協力すると思う。
さて、初回はガタルカナルの戦い、前編です。
ドラマは真珠湾攻撃直後のクリスマスから始まります。
3人の主人公のうち、二人が出征するところから始まります。
1年後には戦争も終わっているであろう、と家族が話しているところがまだ本格的に戦争に突入していない、緊張感の無さなのでしょうかね。

ドラマは飛んで、翌1942年8月ガタルカナルに向かう海兵隊です。
向かうのは海兵隊第1師団です。
このときのドラマの軍装がすごく、当時の状況をよく再現しています。
まだアメリカ軍の主力ライフルとなるM1ガーランドが支給されていないので、ボルトアクション式のM1903スプリングフィールドライフルだし、マシンガンはドラム式のM1928A1、いわゆるトミーガンと言われたものです。
ちなみに「バンドオブブラザーズ」ではM1A1になっていたと思います。
マシンガンがM1917A1水冷式ヘビーマシンガン(HMG)も登場です。
ジャングルの中をこんな重たいものをえっこらえっこら運んで行軍するシーンが出て来ます。
ちらりと、M1918、いわゆるBARも出て来ました。
ついでに、日本軍から鹵獲した日本酒が月桂冠。泣けます。

史実通り、ドラマでも上陸した海兵隊は日本軍の抵抗も受けません。
ドラマでは出て来ませんでしたが、この上陸で医薬品より衣服を先に上陸させてしまうなど、大混乱を起こしてしまいます。
まだ、海兵隊も慣れていないんですね。
このとき上陸した兵士は1万にもなります。
ドラマでは、この後に日本軍の飛行場を占領しに向かいます。
その夜に、兵士たちは第一次ソロモン海戦を尾根の上から目撃します。
この結果、アメリカ海軍は輸送船団を引き上げてしまい、ガタルカナル島に残された海兵隊は物資が4会戦分と、35日分の食料しか手元に残りませんでした。
占領した飛行場は大量の日本軍の食料が残されており、ドラマでは出て来ませんでしたが、この食料が使われたそうです。
干し魚とか味噌とか海兵隊も調理に苦労したと思います。

弾薬も食料も不足気味の海兵隊はこちらから仕掛けることはできず、イル川沿いに防除陣地を構築します。
このシーンもしっかりドラマでは描かれています。なお、ドラマではイル川ではなく、アメリカ軍呼称のアリゲーター・クリークとして出て来ます。
また、海兵隊は沖を東に向かう日本海軍の艦隊を目撃します。
これはタイボ岬に上陸する日本陸軍の約900人の一木支隊が乗船していました。
この一木支隊はひとりわずかに7日分の食料と250発の弾薬しか持っていませんでした。
いくら当時の歩兵がマガジンには5発しか入らないボルトアクション式の38式歩兵銃しか持っていないとはいえ、長期戦になった場合の弾薬と食料を持っていなかったことになります。
上陸後、イル川にたどり着いたときにはすでに2日が過ぎていました。
8/20の夜、一木支隊はアリゲーター・クリークを越えて、襲撃してきます。
ドラマではあまり日本軍兵士の姿がよくわかりませんが、これはたぶん海兵隊の兵士から見れば同様の見え方だったのではないかと思います。
川を越えようとする海兵隊は機関銃を使って応戦します。
ドラマでも、一木支隊は色々な渡河地点を使って突破を試みますが、そのたびにM1917A1を動かしながら応戦する海兵隊の前に壊滅することになります。
この動いていく兵士というのは史実で防御陣地を越えて一木支隊を包囲した海兵隊を表しているのかもしれません。
ドラマでは出て来ませんでしたが、史実では、このとき海兵隊は37ミリ対戦車砲の砲弾に爆発すれば小さい鋼球が弾け飛ぶキャニスター弾を使用したそうです。
37ミリなんてヨーロッパでは使い物にならない威力のない対戦車砲ですが、太平洋では最後まで重宝したそうです。

主人公の一人レッキーは、浜辺に横たわる多数の日本軍兵士、海兵隊兵士を道連れに自爆する日本兵、日本兵の生き残りを射撃の的としてもてあそぶ海兵隊兵士を目撃します。
レッキーはつい射撃の的になっていた兵士を射殺するのです。
このシーンの日本語が聞きやすくて良いのです。
たぶん北海道の師団だったので、訛りも少ないかもしれませんが、当時の日本兵より綺麗かもしれません。
でも、このシーンがこのドラマの方向性を決めていると言ってもいいかもしれません。
なお、ドラマの海辺に横たわる日本軍兵士の遺体ですが、当時の写真を見ると大げさでも何でもないと思います。

さて、次回はガタルカナル戦、後編。
前編の最後にどうも海兵隊第1師団第7連隊が到着(史実では9月末)しているようなので、9月中旬に起きた川口支隊によるブラッディ・リッジの激戦はすっぱり無いかもしれません。
この激戦も海兵隊の危ない局面もあったので無いのは惜しいのですが、そうであれば、最後のシーンの兵士の汚れ具合はわかるような気がします。
WOWOWの次回のストーリーを見ると、金剛他の砲撃に悩まされているって書いてあるしなぁ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは、はじめまして!
私も見ました。FujiiHさんの解説、非情に分かりやすくてストーリーと史実の展開がよく分かりました。
戦略的には、重要な場所でもなかったガダルカナルですが、日本の威信というか見栄の為に多くの兵員や資材を投げ打って奪回しようとしますが、結局はそれが仇となってそれ以後の作戦に支障をきたす事になったんですよね。
日本にとっての太平洋戦争は、意味のない作戦が多すぎますね。
フリーダム
2010/07/19 19:19
ありがとうございます。
色々資料をあたりながらドラマを見ると、結構史実通りに描こうとしているんだなぁと思います。
ドラマの尺の関係上、省かないといけないところもあると思いますが。

日本軍はおっしゃる側面もあるのですが、私的には、できるかどうかはさておき、出る杭は全力でつぶすという姿勢が欠けているような気もしているのです。
fujiih
2010/07/19 22:26

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