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zoom RSS 坂の上の雲 (5)

<<   作成日時 : 2009/12/27 21:37   >>

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今回は、日清戦争後に駐在武官として秋山真之が世界へ出て行き、一方正岡子規が庭という世界で俳句を極めていくというものでした。
しかし、正岡子規は子規庵の庭で本当に極めようとしたのでしょうか?
歩いた日本の風景や庭の生き物から俳句を作ることができる気持ちというものもあるでしょうが、淳さんが世界に出て行っているのを病床で眺めるしかない自分を歯がゆく思う気持ちも入り交じる複雑な気持ちだったのでしょうね。
今回は秋山兄弟よりなんだか子規に感情移入した回でした。
やっぱり、子規を演じる香川さん、グッジョブですね。
さて、一方で、後に軍神広瀬と呼ばれることになる広瀬武夫がクローズアップされてきました。
その死に方故に軍神と呼ばれることになりますが、実際の彼の人となりは軍神とはまったく関係ありませんでした。

さて、今回の目玉はマハンと米西戦争ですね。
マハンは、ドラマではアメリカ海軍の教官か参謀みたいな印象でしたが、彼と言えばシーパワー、つまり制海権の重要性を世に広めた人ですね。
シーパワー理論は別にこの時代だけのものではなく、当然現代の戦略にも影響を与えています。
この時代より半世紀後の太平洋戦争で、アメリカのとる戦略はこの制海権を順に抑えていくモノであり、マハンの理論の影響下にあることは当然のことです。
もちろん、現在の日本、沖縄をめぐる戦略でも制海権の概念が忘れられるはずもありません。
ちなみに、今回はちらっとしか登場してなかった山本権兵衛も、秋山真之よりも遙か前にマハンの講義を受けていたそうです。
そのマハンがドラマの中で日清戦争の黄海海戦で、連合艦隊の伊東長官が艦隊を分けたことを批判しましたね。
しかし、実際の黄海海戦に参加した艦船を見ると艦速はバラバラだし、まだまだ艦隊の連携がうまくいっていなかったことを考えると、マハンの言うようなことは難しかったのではないでしょうかね。
ネルソンタッチなんてね。
ところで黄海海戦の話を出すなら、前回ちっとは触れろよ、まったく。
それにしても、レポートの重要性を説くなどこのドラマのマハンも良いこと言うね。

米西戦争は、渡辺謙さんのナレーションでは低俗なイエローメディアがかき立てたことにより始まったと言いましたが、これは続にイエロージャーナリズムと呼ばれるものです。
ドラマでも出て来たメイン号爆破事件でも、軍人は冷静の対応を求めていたのに、スペインがやったことにしたイエロージャーナリズムにより世論は海戦を傾けることになったのです。
売上のためには何でも書くイエロージャーナリズムは、現代でも起きてもおかしくないと思います。
米西戦争は、「歴史群像」No.90に詳しいです。
キューバ周囲の海上制圧のためにアメリカ海軍は哨戒を続けますが、あっさりキューバ、サンチャゴ湾の要港にスペイン艦隊は入港します。
スペイン艦隊が自由な出入りができないようにするために閉塞作戦をするのですが、スペイン砲台の砲撃により失敗します。
後に、日露戦争で旅順港で応用されるのですが、これは成功と言えるのでしょうか?
しかし、ドラマの説明は結構詳しいですね。
ドラマは海軍の視点で米西戦争を見ていますが、実際にはアメリカ海軍が閉塞作戦に失敗した後に、結局アメリカ陸軍がサンチャゴ湾周囲を攻略にとりかかるのも旅順と同じです。
また、サンチャゴ湾周囲を攻略するために多大な犠牲を払った点も、艦隊のトドメを刺すきっかけも陸軍であったのも、旅順と同じです。
実際、ドラマでもあったように米西戦争の詳細なレポートを報告した秋山真之も旅順では違いすぎることを理由に反対しています。
それにしても、このときの戦況が日本陸軍でも報告されているのに、旅順で役に立った形跡がない点は、確かに思い当たりますが、残念なことでもあります。

それにしても、前回の日清戦争の開戦における軍部と外務省の独走といい、「戦争はきっかけがあればよい」というマハンといい、太平洋戦争はこの時代に種は蒔かれているといわんばかりですね。
歴史はまさしく連続であるということです。

今回で第一部完ということで、続きは来年の冬。「龍馬伝」の終わった後。
楽しみですね。
しかし、日露戦争のメインが第三部なら第二部は日露戦争始まったところまでかな。
予告を見ると、広瀬武夫が戦死するところがありそうだし。。。

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