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zoom RSS ROME[ローマ] (22) 第一の市民

<<   作成日時 : 2007/10/15 01:28   >>

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ついに最終話です。
前回、オクタヴィアヌスがクレオパトラに宣戦布告しました。
ドラマは、やっぱりアクティオン(あるいはアクティウム)の海戦にアントニウスが敗北するところから始まります。
この海戦で、アグリッパはアンブラキア湾にいるアントニウス軍を封じ込め、赤壁の戦いにおける周喩のごとく、巨船による戦力より小船による機動力で勝利しました。
正直、言ってフィリポイの戦いよりこっちのほうがやって欲しかったです。
ま、海戦なんで再現したらどんだけ金がかかるのかわかりませんが。
しかし、数々の戦いを描かないので、ドラマではアグリッパもたいした人間に見えないのが残念です。
そうそう、このときもオクタヴィアヌスは寝ていました。

クレオパトラはアクティオンの海戦前に封鎖が完成する前に脱出していましたが、その後アントニウスも逃れます。
もちろん、残されたアントニウス軍はアグリッパの完成した包囲の前に脱出できず、殲滅されることになります。
敗北したアントニウスは、ドラマでは自決しましたが、アレキサンドリアで特攻に近い形で戦い、そして死にました。
一方、クレオパトラは、オクタヴィアヌスと面会しますがやはり妥協できる相手ではないと認識したのか蛇に噛ませて自裁します。
このときのクレオパトラの心境は、塩野七生さんが「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後」に書かれていますが、塩野さんの想像は的を得ているような気がします。
こうして、アレキサンドロス大王の側近を祖に持つプトレマイオス朝は滅びます。

残ったアントニウスとクレオパトラの子供たちは、ドラマ同様オクタヴィアが育てていきます。
この子達は、オクタヴィアヌスの家系の子供たちと違って、まともな人生を全うしていきます。
カエサリオンは、オクタヴィアヌスとの手によって、クレオパトラに先立って処刑されます。
ドラマでは、それは見てのお楽しみ。

さて、オクタヴィアヌスは無事凱旋式をこなし、ローマ市民はオクタヴィアヌスを歓声で迎えます。
クレオパトラを見世物にできなかったことは凱旋式には画竜点睛を欠く結果になったとはいえ、オクタヴィアヌスにとって望ましい結果になったのではないでしょうか?
なにせ、親子ともども死んだことで、将来の禍根の種を絶ったのですから。
アントニウスとクレオパトラの人形が代わりに見世物にされるこのときのアティアの表情はなんともいえないものがあります。
ドラマはここで終わります。

この後、オクタヴィアヌスはいったん全権力を元老院に返します。
すでに建前だけの存在になっていた元老院に権力執行者たる力はなく、オクタヴィアヌスにアウグストゥス(尊厳者の意)の名を贈り、権力が集中することを認めます。
しかし、クレオパトラに「魂が腐っている」と言われる男オクタヴィアヌスはこの後も、神経質に元老院から最高権力をゆだねられているだけという偽善でローマを支配していきます。
実質的に皇帝でありながら、建前上は元老院から委任統治をしているとするわけです。
アグリッパとマエケナスという友人兼ブレーンをひきつれながら。

副題の「第一の市民」とは、かつてキケロがカトーのことをどの資質についても「第一位の市民である」と言いましたが、そこから全ての資質を兼ね備えた権威あるものとして、そう呼ぶのです。
そして、それがオクタヴィアヌスへ称号として贈られます。つまり、最もすばらしい共和制ローマ市民ということです。
その実はどうあれ。

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